岩国医療センター、診療報酬を不適切請求
リハ料約7千万円、再発防止策具体化へ
国立病院機構岩国医療センター(山口県岩国市)は23日、リハビリテーション料の不適切な請求があったとして、同病院のサイトに謝罪文を掲載した。同センターによると、不適切な請求は約7,000万円に上り、返還も含む手続きや再発防止の具体化を進める。【斯波祐介】
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約7,000万円は、患者約6,000人に対する延べ約2万3,600件分のリハビリテーション料の請求。同センターに情報が寄せられ、コンピューターのログを確認したほか、国立病院機構の中国四国グループも11月12-13日と21日に職員への聴取などを行った。
実際は20分に満たないリハビリを、診療報酬の単位となる20分以上と報告したケースや、本来のリハビリ終了時間の前に終了の入力が行われた記録もあった。ほかに、リハビリ中に次の患者のカルテを見るなど、本来の業務に専念しなかったために、かかった時間分を請求したケースも散見されたという。
同センターでは引き続き調査を行う方針で、第三者機関に委ねる可能性もあるという。不適切に請求したリハビリテーション料の返還など必要な手続きを進めるほか、原因究明と再発防止策の具体化に取り組む。
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